今月のことば

 

 私たちは欲しい物を手に入れることで幸せを得ようとします。これは経典の言葉ですが、当時のインドでは衣食住の基本である田畑や家を手に入れることが一つのステータスだったのではないかと思います。
 しかし、お釈迦様は田畑や家を獲得することは本当の幸せではないとおっしゃったのです。なぜならば手に入れたものに執着し、振り回されて生きているのが現実の人間の姿だからです。
 例えば私たちが家を手に入れたとしても、そこから水害や火災、窃盗の被害を心配したり、雪かきや修繕の煩わしさに悩まされたりする生活が始まるのです。
 お釈迦様はシャカ族の王子としてお生まれになり、何でも手に入れられる身分でした。だからこそ、物があっても悩みは無くならないということを、よく知っておられたのだと思います。

《MJ》(2017年9月1日)


過去のことば

2017年08月01日
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2017年07月01日
「食前のことば」
2017年06月01日
「依頼は苦痛の源なり」
2017年05月01日
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2017年04月01日
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