「己を忘れて他を利するは慈悲の極みなり」

 


 私は、今回伝教大師最澄の『山家学生式』に述べられているこの言葉を書きました。
 以前の貼り出しにも「自利利他円満」の文字を書いたのですが、改めて僧侶としての学びを深く考えました。
 私は学生時代の学びの中で生じた「何故僧侶になろうと思ったのか?」という根本的な疑問に対して、「自分と他者との幸福な関係を築くため」と考え、「自利利他円満」という言葉と出遇いました。
 しかし、人として僧侶として生きていく上で、その願いの下に生きていくことの出来ない現実の自分。ついつい自分のことばかりになってしまって他人を思いやることが出来ず、時には平気で人を蹴落としてしまおうとする私が現実の私です。
 では、そのような自分が今後どのようにして在っていくべきなのか。まだその答えは分かりませんが、今回書いたこの言葉を、我が身を振り返る大切なきっかけになる言葉として大切にしていきたいと思います。

《KK》

2018年02月01日