「人の尊さに差異はない。すべての人がそれぞれに光っている」

 


 『仏説阿弥陀経』の中に、「青色青光 黄色黄光 赤色赤光 白色白光」という一節がある。それぞれの色はそれぞれの色の光を放つということである。
 私たちは日頃、「比べる」ということをしながら生きている。法話の中で多くの先生方が、「勝った負けた、得した損した」というような言い回しをしているのを聞くが、まさに私たちの生活の一事実を表していると感じる。また、そういう生き方の中で「自分より下」を作って安心するということもある。人と何かを比べて自分の方が劣っていた時、劣等感を抱くと同時に「この人には負けているが、あの人には勝っているからいいか」というような考えに落ち着くことがある。
 「みんなちがって、みんないい」と金子みすずさんが言われたように、私たち人間は人と違っていいのである。違う同士で比べたところでその差は当たり前のことであり、そもそも、比べる必要がなかったのである。これからは必要のない比較から離れ、自分の色を輝かせることができたら、それは素晴らしいことだと思う。

《KT》

2017年12月01日