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札幌別院伝道掲示板 今月のことば



「しぶとい この頭がさがったら 浄土の光は こんなところに」

妙好人・浅田 正作さんの言葉。
 先日、もうすぐ5才になる娘が、幼稚園から透明の包み紙を幼稚園から持ち帰ってきた。私はなぜゴミを持って帰ってくるか疑問に思っていた。数日後、幼稚園からのお便り帳を何気なく見ていると、次のように書かれていた。「ある日の給食のとき、キャンディチーズが出たときのことです。優ちゃんがその包み紙を持ち帰ろうとしていたので、私(先生)は優ちゃんにそれはゴミだから幼稚園に捨ててかえって良いよと伝えました。すると優ちゃんはこう言いました。『ちがうの。この紙をこうすると(クシャクシャ)、朔ちゃん(弟)が喜ぶの』と。私は大人の見解だけが正しいと思い込んでいました。」
 私はこの文章を読み、自分がなんと情けなく、傲慢な者かと教えられた。自分がゴミと思っていた物は想いのこもったオモチャだったのだ。チーズが美味しいか、不味いかということにしか興味の無い私と、家族を想って食事をしていた娘。
 宗祖は『正信偈』の中で「邪見憍慢悪衆生」と教えられている。どこかによこしまな見方があるのではなく、私の見方が偏りでしかなかった。この身の事実に頭が下がったところに、実は仏の慈悲の光が、ずっとはたらいていた。( 2017年4月《I》 )

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